2021.11 TALK

2021.11 TALK

古くはものづくりや職人の町として知られ、古き良き職人の伝統が町に表れる東京「蔵前」。最近ではバーやレストラン、カフェや雑貨屋などが出店し、空港から交通の便が良いこともあり東京旅行の拠点として選ばれることも多く、続々と新しい風が吹き込んでいる。

そんな町にあるカフェ・ゲストハウスを併設したバーNui. HOSTEL&BAR LOUNGE

今回は11月の「Nui.セレクト」の選定をしてくださる斉藤一徳さん(Kazuさん)にお話を伺った。



— まずはお酒との出会いやエピソードを教えてください。

 

Kazu 20歳になりたての頃、「バーでウイスキーを飲む男は格好いい!」と思い、初めてのバーへ。

様々な場所でお酒を片手に過ごす中で、お酒やお酒と共にある空間はコミュニケーションツールの1つとして大きな力を持っていると考え、お酒を仕事にする。

味覚や嗅覚をベースとした刺激的な体験はもちろん、それぞれのお客さんの居場所となるような上質な空間を提供するため日々奮闘中。

 

— 好きな飲み方やアレンジ方法などありますか?

 

Kazu シーバスミズナラ18年の水割り!

ずっと好きですね。

 

— シーバスリーガル12年 ミズナラ 2:1 梅酒のオンザロックスタイルも美味しいですよね。

 

Kazu 梅酒×ウイスキーはいいですね。梅酒はスモーキーなウイスキーとの合わせなどもおすすめです。



— YUI Whiskyではバー/酒屋さんにスポットライトを当てた活動をしておりますが、バーという空間をどのように捉えていますか?

 

Kazu お酒をうまく使うことで、マインドがオープンなったりコミュニケーションが生まれやすくなると思います。

バーという空間で、たまたま隣に居合わせた人と話してみたり、仕事やプライベートの話が弾むツールとなったり、お酒と共にある空間が人々にとってのエネルギーであり続ける。そんな存在だと思います。

 

— たしかにNui.さんで飲んでいるときも、空間+お酒の効果は感じます。飲みながらお話しさせていただく中で色んな人を紹介してもらって、コミュニティが広がり様々な事に繋がりますし、おもしろい部分だと思っていて、お酒というコミュニティはとても重要だとおもいます。

 

Kazu バーが「特別な日に訪れるもの」という価値観も、もちろん理解しているし尊重しています。

ただ私は、バーがより人々の日常に溶け込んだものであってほしい。

バーに寄ることが生活の一部になっていて、そこに行けば話し相手になるスタッフが常にいる。「今日こんな事があってさ」とか「新しくこれをやるんだけど相談乗ってよ!」など、様々な会話が繰り広げられる場所。

自分の存在が、空間やスタッフ、たまたま出会った誰かに確かに認められていて、心地良く過ごせる。そんな場所がお酒と共にあったら良いなと思いますね。

 

— 私も以前イベントのお手伝いでカクテルを作ったのですが、9割程の方はバーに行ったことが無かったようで、『カクテルを知らないので、おすすめでお願いします。』と言う方が結構いました。気軽に行けて入りやすいバーを紹介できるよう間口を広げ、触れる機会を増やしたいですね。バーという存在が日常の一部になってほしいなと、その時も思いました

 

 

Kazu 例えば、お酒のブランド・フラワーアーティスト・バーがコラボレーションを行うなど、アプローチを変えることで「お花のイベントに行って、お酒も飲んだ」みたいなことも起こりますね。様々な角度からバーの間口を広げる取り組みをすると、より多くの人にいらしていただけるのかなと思います。

 

— そう思います。あとはスタッフの人柄も重要ですよね。スタッフの方とのコミュニケーションが取れるようなお店は好きですね。会話をすることが自分の居場所・お気に入りの空間を見つけるきっかけになると嬉しいです。

そういう視点で見るとゲストハウスやカフェを併設し、旅行者や蔵前の街の人が混じりあうNui.さんはまさに入りやすいバーと言えますね。

 

Kazu Nui.はそれぞれのスタッフに色があって、自分というフィルターを通した体験を提供している。スタッフの個性をふんだんに感じられる場所かなと思います。



お酒と、空間・音楽やアート・コミュニケーションなどを掛け算する事で、さまざまな繋がりや多角的なコラボレーションが生まれる。

「お酒にはヒト・モノ・コトを接続し何かを生み出すためのアシスト機能がある」Kazuさんは力強く答える。

そんな話をしたあの夜のNui.には豊かな時間が流れていた。もちろん、ウイスキーを片手に。




斉藤一徳さん

Nui. HOSTEL&BAR LOUNGEのバーテンダー。ペルノリカールジャパン(PRJ)の所有するJigger Collective※の一員としても活動中。その他バーのプロデュースやディレクション、他社の商品開発も行っている。

※Jiggerを操る新進気鋭のバーテンダーとクリエイターがコラボレーションし、ペルノ・リカール・ジャパン株式会社の有するユニークなブランドストーリーを持つスピリッツでカクテルを創作し、唯一無二のカクテル体験を提供するプロジェクト。

KazuさんInstagram

Nui. HOSTEL&BAR LOUNGE Instagram

Nui. HOSTEL&BAR LOUNGE webページ

 

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Kazuさんが選定する11月「Nui.セレクト」は2021年10月31日までのご購入でお楽しみいただけます。