2022.6 TALK

2022.6 TALK

今回は6月の「Cocktail Bar Ravenセレクト」の選定をしてくださる伊藤広光さんにお話を伺った。

 

Cocktail Bar Ravenは小岩にあるカラスが目印の隠れ家のようなBAR。

伊藤さんが作り出すオリジナリティあふれるカクテルやウイスキーのラインナップが魅力的な空間です。

 

— 早速ですがお店のコンセプトを教えていただけますか。

 

伊藤 わかりやすくいうと「貪欲に、雑食に」です。現代では様々な分野でカテゴライズ化が進んでいて、一つ一つの物事が分断されています。

お酒に限らず、専門性がむしろ視野を狭めてしまっているのではないかと日頃感じています。色々な物事を幅広く知っているからこそ見えてくる景色があるんです。

そんな思いから、Ravenではジャンルを問わず「貪欲に、雑食に」楽しんでもらうことがコンセプトです。

 

— Ravenさんの名前の由来をお聞きしてもいいですか。

 

伊藤 コンセプトの「貪欲に、雑食に」の象徴として、カラスを掲げています。

カラスが危険をおかしてまでクルミを車に轢かせて食べるという話は有名です。そんな風に雑食でありながらも貪欲に美味しいものを求める姿勢であり続けたいと思っています。

 

— BARに来られる方が求めているものはどんなことだと思いますか。

 

伊藤 お客様が求めているものの一つは「新しいこと」だと感じています。

コミニティの少ない日常生活では、ついつい変わらない毎日を送ってしまいがちです。Barなど、一つ他の世界へ足を延ばすことで、そこでは新しい人や物との出会いが生まれます。

今までの常識や日常では出会っていなかった「新しいこと」に出会うことで、何かが一歩進んだ実感や充足感が得られるのです。

そういった「新しいこと」を提供することで、人生が少し前向きに、楽しくなれるような手助けをしていきたいです。

 

 

— バーテンダーになろうと思ったきっかけを教えてください

 

伊藤 高校生時代の結婚式場での勤務経験が、サービス業に興味を持ったきっかけです。他人の幸せを演出する仕事に魅力を覚えて、ホテルマンを目指し始めました。

様々なホテルブランドで、様々な職種を体験していくなかで、オーストラリア留学中に経験したバーテンダーに興味が湧きました。

レストランのテーブルサービスでは、料理や食材の話がメインで、日常会話やお客様のお話を伺える機会はそれほど多くありません。

しかし、Barというカウンターサービスでは、対面だからこそ、どんなお客様とも対話をし、その人のための商品を提供することができる。

そんな薬剤師のような一面にとても魅力を感じました。

また、各季節や調理人ごとの瞬間的な魅力を表現した料理に対して、お酒は一つの銘柄を通して、世代も国も越えて、人と人をつなぐことができるのです。

そんな人に寄り添ったお酒やBarというものに惹かれ、徐々にバーテンダーを目指すようになりました。

 

— 今回の5種類のテーマをお聞かせください。

 

伊藤 ウイスキーを飲んでいると、ついつい熟成年数が長いものに魅力を感じてしまいますが、昨今の情勢を鑑みると熟成年数の長いウイスキーは高価なため、楽しむ機会も多くありません。そんな状況に危機を感じ、「新しいもの」の一つとして熟成年数の短い短熟ウイスキーを選定しました。

「若いからこそ感じる個性」を主軸にした5種類です。

 

1.フロキ シングルモルトウイスキー シープダングスモーク ( KING's BARREL)

珍しいアイスランド産のウイスキー。KING's BARRELさまが扱っているフロキシリーズの中でも一際強い個性を持つアイスランドらしい一本。木材資源の乏しいアイスランドで、食材を燻製する際の燃料として古くから使用されてきた「シープダンク(羊のフン)」。それを麦芽を乾燥させる際の燃料に使用したのが「フロキ シープダングスモーク 」です。

どこか梅昆布茶を感じるような独特な風味はお湯を少量加えても、心温まる郷愁的な味わいを楽しめます。

※さらに詳しくはこちらをご覧ください

https://www.kingsbarrel.shop/blank-10/floki-sheep-dung-reserve-700ml

 

2.スモーキースコット カリラ 5年

 

3.ベインズ ケープマウンテン シングルグレーンウイスキー 

 

4.エデュー シルバー 5年

 

5.ブティックウイスキーカンパニー ペンダーリン バッチ2  6年 STRカスク 

  

— Ravenさんの今後の目標をお聞かせください。

 

伊藤 今年の4月頃に株式会社Fame’sという会社を設立しました。会社としてより貪欲に、雑食に、様々な活動を行っていく予定です。5月には自社で稼働予定の蒸留所の工事が伊豆で始まりました。お酒を自分達で1からデザインすることで、より新しく面白いことを提供していくことが当面の目標です。

 

— 蒸留所の建設ですか!すごいですね! ちなみにどんなお酒を造られるんですか。

 

伊藤 最初はリキュールを製造しようと思っています。

日本国内のリキュールは日頃洋酒を嗜んでいる方には物足りないものが多いです。もっと多くの人にリキュールを楽しんでもらうためにも、日本の素材を活かしながら、洋酒としての品質を保ったリキュールを展開していきたいです。

 

 

小岩の夜にゆっくりとした時間の流れが心地いい隠れ家BAR

伊藤さんが作るカクテルは毎回新しい発見や体験をくれます。

貪欲に雑食に。その言葉がぴったりなお店です。

バックバーには見たことないお酒たち。

まだ、あなたが出会ったことのないお酒に出会えるかもしれません。

小岩に足を運んだ際は是非カラスを目印に目指してみてはいかがでしょうか。

 

Cocktail Bar Raven

〒133-0057 東京都江戸川区西小岩1-19-32 薮田ビル2F

 

instagram:https://www.instagram.com/cocktail_bar_raven

twitter:https://twitter.com/cocktail_raven

メニュー表:menu.bar-raven.com

 

 KING's BARREL 

(選定ボトル:フロキ シングルモルトウイスキー シープダングスモーク)

instagram:https://www.instagram.com/kingsbarrel_yokohama

twitter:https://twitter.com/kings_barrel

HP・SHOP:https://www.kingsbarrel.shop

 

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伊藤さんが選定する6月「Cocktail Bar Ravenセレクト」は2022年5月31日までのご購入でお楽しみいただけます。